第18話 アニラオツアー – 初心者ダイバーまっちゃんの体験記
私が利用している沖縄のダイビングショップが、フィリピンのアニラオに支店を出しました。早速ツアーです。
マニラに到着したのは真夜中でしたが、街には熱気があふれていました。
もちろん海の中も熱気でいっぱい。
珊瑚がとても綺麗で、日本では見ることのできない光景が広がっていました。太陽の光に波がきらめき、その模様が珊瑚に影を落とし、そこに色とりどりの鮮やかな魚が群れをなす。
幸福感に酔いしれました。
かわいいピグミーシーホースも見つけましたが、小さくて老眼の始まった目にはきついです。
「カテドラル」というポイントには、海底に十字架が建っていて、その下にお墓がありました。
お墓参りダイビングもいいかも。
ボートで休息していたら、地元のボートが近づいてきました。
何だろう?と思ったら、貝殻で作ったネックレスを土産に買わないかって。商魂たくましい。
楽しくて、早朝1本、午前2本、午後2本、夜1本と、1日に6本も潜っていました。
腹筋がくっきり浮かんできましたよ。
体は元気いっぱいでしたが、ダイブコンピュータがロックされて動かなくなりました。
これ以上潜ったら危険だという警告です。
そんなこととはつゆ知らず、翌朝の早朝ダイビングを予約していました。
深夜、トントンと扉をたたく音がします。
出てみるとげっそりやつれたガイドさんが
「体がきついので、明日の早朝ダイビングは中止していいですか?」
迷うことなく承諾しました。
お金を払っているのだからと、ガイドさんに無理をさせてはいけません。
食事は美味しく、なかでも「ハロハロ」というフィリピンのかき氷は絶品でした。
驚いたのは、警備が厳重なこと。リゾート全体を高い塀で囲っていて、出入口には鉄製の門扉があり、銃を携帯した門番がいたのです。
日本では考えられません。治安が悪いのでしょうね。
楽しい海でしたが、大失敗をやらかしました。
水深の浅いところを潜るので、ウエイトを重めにしていました。
それが重すぎて、BCDに空気を多めに入れないと中性浮力(浮きも沈みもしない状態)がとれません。
写真撮影に夢中になっていると、いつの間にか浮上していました。
ガイドさんがすぐに沈めてくれましたが、その直後、頭上をボートが通り過ぎていきました。
危うく、スクリューに巻き込まれ血にまみれたダイビングになるところ。
「ボートの音が聞こえなかったのですか!」と注意され、平謝りでした。
そんなことがあっても楽しいツアーでした。
ところが帰り・・・
空港のイミグレーションで、「オーバーバッテリー」で単三マンガン電池26本を取り上げられ、捨てられてしまいました。ライトやストロボ用のものです。
客がいなくなってから、拾って使うそうです。
入国の際には何も言われなかったのに、大ショック。
帰国便の日本人キャビンアテンダントによると、検査する人によって違うそうで、「パスポートに500ペソをはさんでおけばよかったですね」と言われました。
なんともびっくりしましたが、それもいい思い出になりました。
■ダイバーズ保険facebookでは、まっちゃん撮影の写真も掲載しています。
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