第6話 座間味で知ったこと – 初心者ダイバーまっちゃんの体験記

「慶良間(*1)の海は綺麗だよ」という声を聞いて、では座間味に行こうと、旅行会社に手配を頼みました。

ダイビングショップ付属のホテルでのチェックインの際、フロントで
「夕食はどうされますか?」と聞かれたので、
「近所の食堂で食べるつもり」と断わりました。

すると「車で1時間ほどかかりますが」と言われて絶句。

今はそんなことはないと思いますが、当時はポツンと一軒家。
3食ともホテルに頼みました。
ホテルでは、ある都市型ショップツアーの方々と一緒でした。

ダイビングポイントに着いて、
「ツアー以外のゲストが先、次にツアー客がエントリー、着底して待つ」
というブリーフィングがありました。

この頃には、バックロールで入水したらそのままバタ足で降り、ひっくり返ってさらに降りる、というエントリーができるようになっていました。
潜降ロープを使わずに潜れるようになっていたのです。

さっさと準備をして「お先に行きま~す」と声をかけてエントリー。
着底して待っていましたが、なかなかみんな降りてきません。

不思議に思って海面を見上げると、ぷかぷか浮かんでいるのです。
自力で降りられないので、現地ショップガイドが2人がかりで、一人一人降ろして着底させました。

ガイドさん2人がしていたのは、タンクのセッティングやBCを背負わせる、マスクの曇り止めなどのお世話。
これぞお姫様ダイビング!

自分一人でセッティングでき、BCを背負えてエントリーできてしまう私は、おババダイビング?

海の中は、聞いていた通り最高に綺麗でした。
コブシメ(*2)の大きさにはびっくり。とても優しそうな目をしていました。

美味しいのかな?
体色を変化させて逃げていくのが面白かったです。

タテジマキンチャクダイの幼魚はぐるぐる渦巻きが可愛くて。でも成魚は縦縞に。
どんなふうに変わるのか、その過程を見てみたいです。

「海底砂漠」というポイントは、文字通り一面の砂。
かけっこをしたり、宙返りをしたりして遊びました。無重力状態はこんな感じでしょうか。

ショップツアーの方々とはすっかり仲良くなり、いろいろな話をしました。
みなさん、ドライスーツ、重器材、軽器材は自前。もちろんカメラも。
軽器材以外はすべてレンタルの私に、驚いていました。

講習を受けてライセンスを取ったら、「器材は自分のものでないと」とショップで勧められて買い、そしてすぐにツアーでグアムに潜りに行ったのですって。

すご~い。海外ダイビングなんて夢のまた夢なのに。

「あなたなんてさあ、イントラさん2人と両手をつないで潜っていたじゃない」
と、身内の思わぬ暴露話も聞けました。

都市型ショップでは、講習だけでなく、器材販売やツアーで利益を出すのですね。
勉強になりました。

(*1)慶良間諸島は、那覇市から西に約40kmの東シナ海に点在する、座間味島、阿嘉島、渡嘉敷島など、大小20余りの島々からなる列島。

(*2)コブシメのオスは、オス同士で戦う際に相手を威嚇するため、体を縦縞模様にする習性があり、ダイバーを威嚇することもあるという。

■ダイバーズ保険facebookでは、まっちゃん撮影の写真も掲載しています。
https://www.facebook.com/DiversSite

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