第7話 トンバラで50本記念 – 初心者ダイバーまっちゃんの体験記
師匠との約束通り、久米島に帰ってきました。
ボスは健在でしたが、師匠がいない!
この業界はガイドの転職が多いのだそうです。
担当してくれたのは、商社から転職したイケメンガイド。
まだまだひよっこダイバーの私に、丁寧に教えてくれました。
ダイビング後半、タンクが軽くなり、水深が15mぐらいになると水面に浮上してしまいます。
これは減圧症になる恐れがあるので大変危険です。
そのたびにガイドさんが降ろしてくれました。
しばらくすると、自力で頭を下にして潜れるようになりましたが。
BC(浮力補償装置)が急に膨らみ、すごい勢いで浮上した時は、ガイドさん2人が大慌てで追いかけてきて降ろしてくれました。
タンクのエア(空気)をBCに送る中圧ホースのトラブルだったようで、すぐに取り外し、BCには自分で息を吹き込みました。なかなかできない体験でした。
まだ潜ることに精一杯で、カメラを持つ余裕はありません。
ホテルに戻ると、持参した海水魚図鑑で魚の名前を調べていました。
一時はチョウチョウウオの名前をほとんど暗記していたのですよ。
エントリーする時、ガイドさんは潜降ロープを使わずに潜っていきます。
「かっこいいなあ、私もやりたいな」と思って練習を始めましたが、なかなか沈みません。
「どうして沈まないのかねえ」と首をひねるガイドさん2人。
だから、教えてあげたの。
「油は水に浮くでしょう?私は脂肪たっぷりだから沈まないのよ」
若いガイドさんは「そうかあ」と納得。先輩のイケメンガイドさんから叱られていました。
2008年2月8日
目標だったポイント、トンバラで、50本記念ダイビングをしました。
嬉しかったですね。
流れがあり初心者には難しいと言われたトンバラで潜ることができたのですから。
ネムリブカというサメや、銀色に光るオニカマスを見ました。
ザトウクジラの鳴き声も聞けました。
ボートの上からマンタを見つけたこともありました。
以前NHKの番組で、マンタという大きなエイがいることを知り、「一緒に泳いでみたいなあ」と漠然と思っていました。
その思いが実現する可能性が出てきたのです。
また楽しみが増えました。
■ダイビングの中圧ホースとは?(部長の水中写真と秘密のダイビングログ参照)
https://bucho-diver.com/2021/12/31/low-pressure-hose/
ダイビングの中圧ホースとは、一般的にレギュレーター、オクトパス、パワーインフレーター、ドライスーツ(ドライホース)に使うホースのことです。
このホースは内側が経年劣化で破損しやすく、ホースの内側が詰まってしまうトラブルも発生いているので注意が必要です。
■トンバラ(レッドフィンダイバーズガイド様_HP参照)
https://www.redfin.jp/berryblog/kume/tonbara-2
久米島の南東に浮かぶ岩島のことです。
■ダイバーズ保険facebookでは、まっちゃん撮影の写真も掲載しています。
https://www.facebook.com/DiversSite
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