第10話 波照間島 – 初心者ダイバーまっちゃんの体験記
ダイビング用カメラの被写体は、動きの少ないウミウシ。
ウミウシの多い海はどこかな?とネットで検索したら、ありました!
波照間島。
ショップのホームページにアップされた可愛いウミウシの写真を見て、すぐに飛んでいきました。
海は明るく、透明度が高く、遠くを眺めるとグラデーションの海が。
とても幻想的な光景です。
美しい砂地には自分の影が映っていました。
珊瑚には幼魚がいっぱい群れていて、命のゆりかごであることを実感。
夜にはたくさんの流れ星を見ることができ、海も陸も最高の島です。
滞在中に誕生日を迎えた私に、ショップの店長さんが紅芋団子をくださいました。
美味しかったです。思いやりが胸にしみて嬉しかった。
さて、お目当てのウミウシ。
いるのだけど、小さすぎて見えません。
「ここにいますよ」とガイドさんが示してくれるのですが、よく分かりません。
ハウジングに外付けのクローズアップレンズ(被写体を大きくする)を使っても、なかなかピントが合わず四苦八苦です。
心の中で「お願いだから体長2cm以上のウミウシを紹介して。それ以下は、ウミウシとは認めない!」とぶつぶつ。
ふと、船長さんのマスクを見ると、何やら仕掛けがしてあります。
100均のシニアグラスのフレームを取り外し、レンズに穴を開け、ゴム紐を通してマスクのストラップに引っかけています。
普段はマスクの上にレンズをのせ、小さいものを見るときに下にずらします。
貸していただいたら驚き。よーく見えます。
私、老眼が始まっていたのですね。初めて気づきました。
帰宅してから、真似をして作ってみました。
海の中は、というと
クマノミの雄が世話をしている卵は、黒い目玉が見えて孵化間近。
キンセンハゼの雄は、口の中いっぱいに稚魚を含んでいます。
魚の世界では雄の子育てが多いそうです。
イクメンパパ、かっこいいぞ!
その他にも、近づいても引っ込まないガーデンイールや、大きなコブシメがいて、夢中でシャッターを押していました。
暗かったり、ピンボケだったり、白飛びしていたりして、失敗作ばかりですが、とても気持ちよく潜ることができて、船に上がって思わず
「あ~面白かった」
という言葉が出てしまいました。
それを聞いた船長さんはにっこり。
波照間島へは、那覇から飛行機で石垣島へ。そこからフェリーで渡ります。
熱帯の海で発生した台風が滞在中に近づいてきて、徐々に影響が出てきました。
「明日のフェリーは欠航します」の知らせにドキドキ。
「明日中に帰らないと仕事に支障が出る」というゲストさんは大慌て。
何人かで漁船をチャーターして、少し荒れた海を石垣島まで帰って行きました。
私は残りの日程をキャンセルして、翌々日のフェリーで石垣島に渡りました。
もちろん石垣島でも潜りましたよ。
夏の沖縄離島は、ハプニングいっぱいです。
■ダイバーズ保険facebookでは、まっちゃん撮影の写真も掲載しています。
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