第4回 “沖縄の風”

第4回は2月に引き続き、ココナッツ石垣島の梨本様より“沖縄の風”について伝授いただきます。

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ダイビング船を運営するにあたり、海況との睨めっこの日々になるわけですが、よくお客様から「〜のポイントには行けますか?」と聞かれます。

ポイントの決定に大きく関わってくるのが、当日の風向きです。

北風が吹けば風があたる北側は波立ち、南側が穏やかになる。
南風が吹けばその逆です。

サーファーは波を求め、ダイバーは波から逃げるため、両者が海で出会うことはほぼありません。

今回は、そんな「風」にまつわる言葉の中から、「沖縄の季節風」の代表的なものをご紹介します。

「夏至南風」(かーちばい)

沖縄の梅雨が明ける6月中旬〜下旬ごろから吹く強い南風のことで、2週間ほど続きます。

文字通り、この風がおさまると、沖縄の本格的な夏がスタートします。波を避けるため島の北側にあるダイブサイトを利用することが多い時季です。

「新北風」(みーにし)

沖縄の夏の終わりを告げる、10月下旬ごろに吹く北東からの風です。

それまでの南風から北風に変わり、沖縄の秋が始まります。そうすると、島の南側エリアにあるダイブサイトを利用するようになります。

「2月風廻り」(にんがちかじまーい)

旧暦の2月、新暦では3月に発生する、一瞬にして海が大時化(おおしけ)になる気象現象です。

東シナ海で発生する、前線を伴う低気圧が通過することで風向きが一変し、穏やかな海から時化に変わる、昔から恐れられている風廻りで、急速に発達するのが特徴です。

偏西風の影響で西から天気が崩れるので、暖かい南風が吹いていたと思ったら西風に変わり、やがて北風に変化していきます。

このような知識と経験に加え、お客様のご希望を考慮して、安全な海域をご案内しています。

■ニンガチカジマーイ(二月風廻り)にご用心 宮古島地方気象台HPより
https://www.city.miyakojima.lg.jp/kurashi/bousai/bousaijyouhou/bousaimemo/backnumber/11.html

ココナッツ石垣島
梨本貴延様 ▲
https://coconut-ishigaki.com/