第20話 ジンベエザメまみれ~オスロブ – 初心者ダイバーまっちゃんの体験記

「フィリピンのセブに、日本人カメラマンが経営しているダイビングショップがあるから行かない?」と友人から誘われました。もちろん行ってきました。

成田空港に着いたところで、大失敗に気付きました。期限切れの古いパスポートを持ってきてしまったのです。これでは出国も入国もできません。

頭の中は真っ白。

気を取り直して旅行会社に電話したところ、運良く翌日の航空券が取れました。一旦自宅に戻り、翌日新しいパスポートを持って成田へ。

キャセイパシフィックとドラゴンエアを乗り継いで、無事セブへ。
ほっとしました。

苦労してセブまで来た甲斐はありました。初めて見るかわいい魚がいっぱい。

ハゼが、同じ巣穴で共生しているエビと仲良く巣穴から体を出している姿の、何と微笑ましいこと!

夢中で撮影していたら、一人取り残されロスト。手順通り、1分間その場に留まってから浮上。ボートまで泳いで乗船しました。後から来たガイドさんには平謝りでした。

宿でガイドさんとその日のダイビングを振り返っていたら、地震が起きました。

レイテ島でマグニチュード7.6、セブ島で震度3、日本の太平洋沿岸に津波注意報。

幸い被害はありませんでしたが、日本にいる息子が、心配して電話をかけてきました。東日本大震災の時も、私は久米島で潜っていて、家族に心配をかけています。

翌朝4時に宿を出発して、オスロブまでロングドライブ。オスロブの海にはオキアミがいっぱいいるので、ジンベエザメが集まってくるのだそうです。

地元の漁師さんが餌付けをしていました。サメに触らないこと、カメラのストロボを使わないこと、などの注意を受けて海の中へ。

あちらからもこちらからもジンベエザメが集まってきます。周りを取り囲まれて、撮影どころではなく感動に浸ってしまいました。

そのうちの1頭が私の方に向かってきます。人間をよけるから大丈夫と言われていたのですが、そんな気配もなく、ぐんぐん迫ってきます。

私は身動きもできず、体を小さくして丸まっていました。すると、通りすがりに胸びれでバシンと頭をたたかれました。
痛くはなかったですよ。

オキアミを食べるためにガバッと口を開けるところは、迫力がありました。

シュノーケルでもジンベエザメと泳ぐことができるので、できればもう一度行ってみたいです。

一眼レフが欲しくなって、カメラマンであるオーナーに相談したら、一眼レフ入門としてNikonのD7000を勧められました。帰宅して早速購入。

新しいカメラを手に、次のダイビングに胸が弾みます。

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