第4話 保険用語のおさらい
先月は、だいぶ硬いお話になってしまいましたので、今月は基本的な保険用語の確認を解説していきたいと思います。
「保険金額、保険料、保険金」の違いを正確に理解されているでしょうか。
1.保険金額(ほけんきんがく)
・「保険金額」とは、保険会社に申し込む金額のことです。
- 例1)今度の新車、「保険金額」は300万円で申し込もう。
- 例2)子供も産まれるし、生命保険の「保険金額」を1,000万円から3,000万円に増やそうかな。
2.保険料(ほけんりょう)
・保険会社に支払う金額のこと。
- 例1)自動車保険、永年無事故を続けてきたので大分「保険料」が下がってきた。
- 例2)医療保険に先進医療特約をプラスしたので、「保険料」が少しアップした。
3.保険金(ほけんきん)
・事故により保険会社から支払いを受ける金額のこと。
- 例1)近隣より類焼を受けたが加入していた火災保険会社からの「保険金」で、家を新しく立て直すことができた。
- 例2)海外旅行中に突然心臓発作により緊急入院。7日間入院後無事退院し帰国したが、全ての費用は海外旅行傷害保険の「保険金」でまかなえた。
4.免責(めんせき)
・あらかじめ補償されない範囲を設定し「保険料」の軽減などに繋げる仕組み。
自己負担が生じる金額の事。
- 例1)カメラを水没させてしまい修理代金に9万円掛かったが「免責」が3,000円あるので、87,000円保険金を受け取れた。
- 例2)どのような保険も、犯罪や故意によるものは「免責」となります。
5.補償と保障と保証、3つのほしょう
- 1)「補償」という字には“補う”という意味が含まれています。主に損害保険業界の商品では「補償」という文字で統一されています。
- 2)「保障」には“財産などを保護する”“権利などを守る”などの意味があり、主に生命保険会社では「保障」という文字で統一されています。
- 3)「保証」という字で身近なものと言えば“保証書”ですね。
品質の「保証」として2年間保証とか、借入金を申し込む際に本人以外にも保証人を付ける場合があります。
責任を持つ、確かである。という時は「保証」という字を使います。
株式会社遠井保険事務所
遠井洋文・責任編集 ▲